京都あぶり餅
























 京都西陣の氏神様 今宮神社門前(というより神社脇になりますが)に 二軒のお茶屋さんが有ります

 今宮神社は 徳川五代将軍綱吉の生母桂昌院が再興した神社 桂昌院は西陣の八百屋の娘と云われます

 神社から見て左側(写真左)がいち和(一文字屋和助) 右側がかざり屋 
 何れも名物あぶり餅を提供しています
































 かざり屋は本家根本を いち和は元祖正本家を 名乗ります
 でも それ程仲は悪くないようです

 何れも 親指大にちぎった餅を炭火で炙り 白味噌を溶かした甘いタレを掛けて食します 15本で500円























 左がかざり屋                  右がいち和


 殆ど味に変わりはありませんが どちらかと云うといち和の方が焼きが強くタレは薄い感じがします
 
 地元の人は どちらか片方にしか入らないとのことですが そこはお上りさんの特権 はしごを敢行致しました




 かざり屋は立って焼きます

 丁度 水泳の寺川綾がかざり屋さんに食べに来て 帰った処
 手元そっちのけで見惚れてました





























 一文字屋さんは 座って焼きます





























 お土産は こんな形に包んで呉れます

















































 いち和さんの屋根に並んだ厄除けの鍾馗さん
 中央が一番古いのだったか お聞きしたけど忘れました
 三つも並んでいるのは珍しいのだそうです














































 どうもこの場所が 二世中村吉右衛門演ずる鬼平犯科帳のエンディングに使われているように思うのですが 如何でしょうか









 京都にはもう一軒 あぶり餅を提供している店が有ります

 嵯峨釈迦堂の境内に在る 大文字屋です





















 嵯峨清凉寺は 嵯峨天皇の皇子 源融の山荘棲霞館(せいかかん)跡

 観光客が比較的少ない静かなお寺です

 清凉寺の凉は 涼ではなく 凉です




























 清凉寺と云えば 此方の釈迦如来像

 古代インドで釈迦在世中に彫られた像の摸刻像 985年宋時代の台州開元寺で現地の仏師に彫らせたもの
 清凉寺様式と呼ばれる後の世の釈迦如来像のモデルとなって居ます

























































 大文字屋のあぶり餅は 女性たちの手で作られていました
 「大変そうですね」と声を掛けると「忙しい時には 手が痺れて動かなくなります」との返事が有りました
 使われているお米は志賀米とのこと

 焼きも白味噌味も控えめです

 大文字屋は 今宮神社の両店の様なあぶり餅専門店ではなく 普通のお茶屋さんです





 あぶり餅を味わうご夫婦

 



















 境内の紅葉

 実は左右共に同じ木です
 左が逆光 右が順光
 
 真を写すとは ちと云い難いか。。。