有馬温泉物語



 兵庫県有馬温泉への唯一の鉄道 神戸電鉄有馬温泉駅です

 些か奇抜な近代的イメージの駅ですが 旅の車窓は両側に渓谷が迫ります

 六甲山の北側 住所は神戸市北区となります











 駅前は整備され 有馬川を渡る坂道の交差点太閤橋脇にゆけむり広場なる公園があります

































 広場の右側に 太閤秀吉像 袖には五三の桐門

秀吉の視線の先には有馬川を挟んで 寧々の像




















 共に新谷英子の作品とあります


 有馬川です















 有馬温泉の起源は 神代の昔まで遡る
 大己貴命(おおなむちのみこと)少彦名命
 (すくなひこのみこと)が温泉を見つけたと
 温泉神社縁起にあるそうです
 日本書紀にも34代舒明天皇36代孝徳天皇の
 行幸があったと記されます

 聖武天皇の代に行基が温泉寺を建立
 荒廃していた有馬の地を再興したのが秀吉
 天正11年から9回有馬の地を訪れて数々の援助を
 与えています










 温泉禅寺

 ご本尊は 最近の造立と思われますが
 中々の秀作です


































温泉寺の直ぐ上に建つ極楽寺




















 極楽寺境内から 秀吉が寧々のために建てた湯殿跡が発掘されています
 私的な話ですが 極楽寺の田中大介住職が母の実家 山ア家の菩提寺 兵庫永福寺の住職を兼務されています
 田中住職のお話では 極楽寺は徳川家康が秀吉の湯殿を跡形もなく壊しその上に極楽寺を建立し多くの寄進を行ったとのこと
 西本願寺派から東本願寺派に移されたのも「秀吉の記憶を消し去るためだったのでしょうね」とのお話が印象的でした



































 極楽寺の更に上に 温泉神社が鎮座まします
 ご祭神は大己貴命 少彦名命 























 大己貴命は 大黒様
 絵馬の図柄は 子宝祈願














 有馬の紅葉



















 南無阿弥陀仏の字が見たことのない不思議な字体です

































 一番高い場所にある源泉は 炭酸源水



 砂糖を加えて作られたのが サイダー
 有馬名物のひとつです


































 有馬名物 炭酸煎餅 独特の薄いかりっとした仕上がり
 今も 手作り



















 通常の炭酸煎餅は 小麦粉で作りますが
 此れは珍しい 米粉を使った御幸煎餅

























 上は 銀の湯
 下は 金の湯 経営は同じ会社です
 私は 銀の湯を愉しみました


 金の湯の前には 日本第一神霊泉との碑が建ちます

 金の湯は 先日 千葉県警浦安署警部補が脱衣所のロッカーに入れて入浴中にロッカーがこじ開けられて
 捜査書類を盗まれるという事件が起きました
































 有馬名物 有馬篭 随分多くの種類の竹を使って 色々な編み方がされるようです

















 ごんそば という蕎麦屋 

 1.汁を付けずに
 2.塩を付けて
 3.出汁を付けて
 4.蕎麦湯も 出汁を入れずに

 中々こだわりをもっておられるようです
 味は 格別でした