大和坐りの仏達 番外編 道往寺




 赤穂義士で高名な泉岳寺の北東 伊皿子に 来迎山道往寺という浄土宗のお寺が有ります
 江戸寛文年間(1661−1673)に開基されたこのお寺に
 恵心僧都作と伝わる阿弥陀如来がご本尊としてお祀りされています

 脇侍が 朝鮮座りの観音勢至両菩薩と聞き 訪ねてみました

















 道往寺は 戦災でも本堂は焼け残ったようですが 上の写真の通り2013年全面改築され 
 近代的なお寺となりました

 公益社と云う葬儀社の高輪会館としても使用されているようで お寺と云うより高級レジデンスの様な佇まいを
 見せています

 公益社は「社葬」を取り扱って居られ 私も勉強の為セミナーを聴講したことが有ります















 掲題の石仏を撮ってみました






























 墓地の一角には 大変近代的な墓標が並んでいます
 その殆どが戒名を持たず 生前の名前が刻まれています
 中には生前可愛がっていたペットも合祀されているようです


















 
 さて お目当ての阿弥陀三尊です
 2013年の本堂大改修の折に 両脇侍を新たに仏師に彫っていただいたそうです

 寺誌に伝わる通り 阿弥陀如来の眼には玉眼が嵌められています
 慶派の阿弥陀如来とも異なる 穏やかで安定感のあるお姿です

 脇侍は 住職の願いで座禅座りではなく 向かって右の観音菩薩が左膝を
 向かって左の勢至菩薩が右膝を立てて 今正に衆生を迎えに出掛ける処を写した形と
 しています

 日本特有の大和坐りを期待して伺いましたが 当てが外れました

 (お寺のHPから拝借いたしました)









 大改修前の阿弥陀如来 大改修時に少し化粧直しをされたそうです