漱石山房記念館を見に行く
2016年に没後100年を迎え 2017年に生誕150年となる夏目漱石
晩年を過ごした場所に 新宿区が自宅を再現し記念館を2017年9月に開館しました
夏目漱石はその生涯を借り屋で過ごしました
漱石の死後鏡子夫人がこの土地と家屋を購入しましたが 昭和20年の東京大空襲で消失
漱石の書斎の書物は 戦時中に東北大学に疎開させ 今も東北大学に保存されています
戦後 土地と家屋を東京都に寄付 隣接地と合わせて
現在の記念館を新宿区が建てました
漱石が晩年住んだ家の書斎を館内に再現しています
収蔵物は それほど多くはありません
記念館前の街灯の取っ手の処に
黒猫が 飾られています
記念館を囲むように広がる漱石公園入口には 漱石の胸像が建ちます
作者は 富永立樹とあります
漱石の享年は 信長と同じ49歳
夏目家の庭に置かれた 猫の供養塔
元々 夏目家に住んだ猫たちの猫塚
昭和20年の空襲で夏目家は被災し 猫塚も崩れました
昭和28年に 残っていた石を集めて積んだのが 現在の猫塚です
正面入り口の左側に カフェスペースがあります
提供されているコーヒーは 宮内庁御用達
お茶は 宇治の上林春松本店から取り寄せ
何と お茶請けは 銀座空也最中
日本全国 空也最中が食べられるのは 此処だけ
予約して 毎日 銀座まで取りに行くそうです
ご承知の通り 空也最中は 予約して店舗まで取りに行かないと
手に入りません その意味で空也最中が何時でも食べられる このカフェは大変貴重
名前のない黒猫は 素晴らしいキャラクターです
猫の座り方ではなく 擬人化された印象です
こんな栞を 買い求めました
本を読むのが愉しくなります
記念館から早稲田駅に向けて戻り
駅前で 夏目坂へ左折すると 直ぐ左に
夏目漱石誕生の碑があります
漱石の弟子でもあった 安部能成の筆によります
有名な この写真は 明治天皇の大喪の際に撮られたもので
左手に喪章をつけています