司馬 遼太郎を訪ねる



 近鉄奈良線八戸ノ里駅と聞いて 皆さんは何を思い浮かべますか?
 八戸ノ里は 東大阪市 町工場の多い真っ平らな庶民的な住宅地です 
 駅の南側に 司馬遼太郎記念館があります

 決して芦屋のような高級住宅街ではありません
 昭和34年 再婚した司馬さんは 大阪市西区西長堀のアパートに住みました
 昭和39年 蔵書が増えアパートの床が抜けそうになり 布施市下小阪に自宅を構えます

 終の棲家となったご自宅の最寄り駅が 八戸ノ里駅です

 私の立っている駅前広場の右手に








 何ともけばけばしいビルの1階に
 司馬さんご夫妻が通った喫茶店があります

















 雑居ビルの1階にある昔ながらの小さな喫茶店

 執筆の合間に 毎日奥様と一緒に近所をお散歩 
 そして 司馬さんが立ち寄るのが「喫茶工房」

 店名は 司馬さんのアドバイスだったとか

 司馬さんのお好きな席は 向かって左の窓際の席とか











 もう涙が出て来るくらい懐かしい昔ながらの喫茶店
 こんな店が減ってきましたね

 若い方には STARBUCKS の方がファッショナブルと感じるのでしょうが
 私たちの世代にとって 喫茶店はこの形です

 












 定番のトーストセットを頼むつもりが
 間違えて ピザトーストを頼んでしまいました

 此れも美味しい ¥500

















 神戸にしむら珈琲型(星野珈琲はにしむら珈琲のパクリであります)の
 縦長のコーヒーカップ

 コーヒー豆は キーコーヒーから仕入れているようです

 関西はUCCが強い地域ですが キーコーヒーのブレンドのほうが
 コクのある昔型の味です















































 司馬さんのご自宅を挟んで 南側にもう一軒
 「喫茶 美術館」 司馬さんの作品の挿絵を担当した画家のひとり
 須田 克太の作品が並ぶそうです

 開店は 14:00 土日は12:00から 閉店は19:00

 司馬さんが店看板の文字を書いておられます

 NETでは この店の方が著名なようです
 ちょっと意外だったのが 禁煙
 司馬さんが通ったろは 喫煙出来たのでしょうか

 煙草の吸えない店を司馬さんが選んだとは思い難いのですが...

 この日は午前中の訪問だったので 入店出来ませんでした



 久し振りの司馬さんの書斎拝見

 司馬遼太郎記念館は 全面撮影禁止です

 何故撮影を禁じるのか

 此処に来て 直に雰囲気を味わって欲しいとのことですが
 何やら他に理由があるような気がしてなりません

 記念館内に大きな集合テーブルがあり 喫茶が楽しめます
 此れも美味しい珈琲ですが 撮影禁止です







 ミュージアムショップで販売しているブックカバー

 厚手の帆布製 実際の色は濃紺です

























 
02.06.01 訪問



 念願の司馬遼太郎記念館を訪問しました

 平成14年は全集の発刊も相次ぎ 司馬三昧の一年を過ごしました


























 〒577-0803
  大阪府東大阪市下小阪3丁目11番18号


 ◇電話番号
    06-6726-3860

   近鉄奈良線八戸ノ里駅下車、徒歩約8分





















 ◇開館時間
  午前10時~午後5時
  (入館受付は午後4時30分まで)

 ◇休館日

  月曜日(祝日、振替休日の場合はその翌日)
  年末年始(12/28~1/4)
  特別資料整理期間(9/1~9/10)


















 司馬さん直筆の表札


























 玄関から左に曲がり 庭を回っていくと司馬さんの書斎を再現した部屋が
 観えます

 此処から あの膨大な著作が生まれたと思うと 感慨がわきます

























 絵葉書で 室内の司馬さんの視点で


























 記念館の館内は 撮影禁止(何故なんでしょうね)

 入口のオートドアが開いたタイミングで 一枚























再訪(03.11.30)



 一年半ぶりの再訪

 河内小阪駅前の案内板
























 前回は 八戸ノ里駅から 今回は 河内小阪駅で居りました
 距離的には 余り変わりませんが 此方が一般的な道になっているようです




























 駅前のアーケードにも 大きな案内が
































 案内表示も整備されてきました



































 司馬さんの日課の散歩道にあたります



























 公園の中に建てられた 「21世紀に生きる若者たちへ」の碑

 小学校の国語教科書に掲載された一文

 自分は21世紀を見ることはないだろうとの予言通り
 1996年2月に逝去されました





















 館内の売店で司馬さんの書籍を購入すると
 こんな素敵なブックカバーをかけてくれます


































 記念館のパンフレット
 此れも藍色


































 記念館のスタンプ

 司馬さん愛用の 手帳 眼鏡 ペン























 司馬さんのお墓

   京都五条坂 大谷本廟(浄土真宗本願寺派 お東さん)名著堂の裏手 新勧学谷内

   本廟会館受付で「故司馬遼太郎氏の墓地案内図」を 配布していると聞きました



















































































































        左側 司馬遼太郎(福田定一)                     墓石正面 南無阿弥陀仏                 右側 戒名    遼望院 釈 浄定
            平成8年2月12日没



                と 刻まれています