司馬さんの心を追いかけて



 司馬さんの没後に始まった
 週刊朝日の特集「週刊司馬遼太郎」が
 司馬さんの没後 13年目に4巻の本になって
 刊行されています

 司馬さん担当最後の編集者 
 村井重俊氏の業績です














 司馬遼太郎の遺作 街道をゆく第43巻です

 読んでしまうと司馬さんが
 終わってしまうような気がして
 ずっと本棚に仕舞って置いたのですが...

 読み終わって寂しさがこみ上げてきます















 未だ未だ 司馬さんの著作で
 未読のものが有ります

 正岡忠三郎 西澤隆二という二人の
 市井の人を描いています
 正岡は 正岡子規の妹律の養子となる人
 西澤は ぬやまひろし 「若者よ」の
 作詞者で共産党の幹部だった方
 二人を俯瞰する視点は 司馬さん独特のもの
 小説ジャンルには括れない人物評論のような
 不思議な魅力のある本でした




 司馬遼太郎の代表作ですが 初読です
 読むのが勿体無くて 手を付けずに居ました

 坂本竜馬 土方歳三 実在人物とは異なる
 司馬さんが創り出した人物像と云われますが
 その意味が良く判りました
 司馬さんが理想とした職人のような「技」に
 命をかける男の姿に 大きな共感を持ちました







 此方は 司馬さんにとっては初期の作品
 長曾我部元親の一代記です
 資料が少ないのかもしれません
 歴史上の人物に対しては 性格を創造したり
 架空の話を加えることは 難しいのかも

 その結果不可解な行動や心理描写が
 生じてしまう結果となったようです
 信長/秀吉による領土取り上げに至る過程で
 元親の心と行動が今ひとつ理解できぬまま
 読了しました





 四半世紀ぶりに読み直しました
 
 前回は ストーリーを追いかけ過ぎて
 話の展開をもどかしく感じましたか
 今回読み直して 征韓論から西南の役に
 至る過程が とても判り易く感じます
 随分著者の想いを読み飛ばしていたなと
 反省することしきりです

 夫々の時点での状況を細かく捉え
 司馬さん独特の俯瞰史観に大きな刺激を
 感じています




 既刊の著述を テーマ別に
 整理し直してくれたもの

 改めて読み直しても
 新鮮な印象を与えてくれます










 雑談 昭和への道
 多分 NHKのSOURCEだと思いますが
 司馬さんが TVカメラに向かって
 話を続けていきます

 話し方は CDの講演集に比し
 とても上手くなっています
 音源から文章に落とし込まれた
 講演集とは 内容に多少違いもあり
 読み比べると大変興味深いものです





 講談社刊
 あの夏の日の司馬遼太郎
   ¥1,575

 司馬さんは 栃木県佐野で終戦を迎えます
 8月7日が司馬さんの誕生日
 22歳になった直後の終戦

 4ヶ月間の佐野での駐屯の頃の
 佐野の町の様子を 郷土史家の眼で
 司馬さんを追いかけています











 平成元年にNHKで放送された番組
 {太郎の国の物語」が DVDで発売に
 なりました
 この番組の速記本を元に書かれたのが
 「明治という国家」です
 後に「昭和という国家」「この国のかたち」
 へと続いていく司馬さんの集大成のスタート
 となった番組です
 
 司馬さんは座談の名手だったそうですが 
 そんなエピソードを髣髴させます




 本になったのが此方
 実際の番組の内容を殆ど全面的に書き直しています
 本を参照しながら DVDを観ています



















 光文社刊 
  司馬遼太郎と寺社を歩く
    ¥1,800
  司馬遼太郎と城を歩く
    ¥1,800

 司馬さんの小説の中に出てくる記述を
 城と寺社の部分だけ並べたもの
 司馬さんは 自分の著作がこのような形で
 纏められることを予想していたでしょうか



 先に城を歩くが 今回 寺社を歩くが出版されました
 


 司馬遼太郎没後10年を記念して
 街道をゆくを連載していた週刊朝日に
 連載された記事の単行本化です



















 1996年4月1日〜3日放映
 司馬遼太郎の遺産という番組をもとに
 編集された本です

 NHKライブラリ ¥870
















 司馬遼太郎と城を歩く
  光文社刊
  ¥1,890
 
 司馬さんの作品に出てくる城を取り上げて
 纏めた本です

 題名の隷書体は私の一番好きな書体












 司馬さんの没後10年を記念して刊行されました

 文藝春秋社刊 ¥1,000

 「日本人を考える旅へ」という副題が気に入っています

 













 司馬遼太郎が産経新聞に月一度程度のペースで掲載して
 いた文章を纏めた「風塵抄」と 編集者の福島靖夫さん
 が生原稿を受け取る都度 自分でワープロ原稿を起こし
 司馬さんの校正をお願いする際に同封した手紙と校正
 原稿に添えられた司馬さんの手紙を纏めた「もうひとつ
 の風塵抄」です
 編集者がどの様に司馬さんの原稿を読んだかがわかり
 大変興味深い本です
 風塵抄を紐解きながらの再読はとても興味深く司馬さん
 の世界に引き込まれました こんな読み方初めてです








 この表紙の写真は 確か平成元年NHK教育TVで吉田直哉氏の企画による
 明治という国家(放送時のタイトルは 太郎の国の物語)の収録前にスタジオで 撮られた写真だと思います

 司馬さんの放送前の緊迫感が胸に迫る写真です
 この映像が残っていれば何としても一度見てみたいと思っています

 朝日出版社刊









 司馬さんの講演CDが新潮社から発売されています
 現在6巻まで 司馬さんの肉声を聞くことが出来ます
 多分 文化講演会で収録されたものと思います
 
 内容は既に読んだものばかりですが 生の声で聞くことが
 出来るのが嬉しい
 決して話はお上手では有りませんが 司馬さんの息遣いが
 感じられるのが有り難いです








司馬 遼太郎 著

文春文庫 新装版

 多分 30年ぶりに読むことになります

 

お勧めガイドブック (05.2.05)

 全15巻が 単行本で発刊です

 活字も大きく 持ち歩きにはとても便利

 旅先のお供にお勧めです

 

 

 

 

 

 

週間街道をゆく 創刊 (05.1.23)

 朝日新聞社から 「週間街道をゆく」が

 創刊されました

 原作をお読みになる方には地図とビジュアルが

 参考になると思います

 

 

 

 

 

 第2号は 原作第一回 湖西のみち を 

 取り上げています

 

 

 

 

 

 

 

 御紹介パンフレット

 全50冊 今年一年楽しめそう

 

 

 

 

 

 

 

ワイド版 発刊(05.1.23)

 文庫本の活字は 8.5ポイント

 このワイド版では 10.5ポイント

 我々の年代には 大変読みやすくなりました

 48歳で読み始めて ほぼ全巻読破しましたが 

 改めて読み直す気になります

 但し 発刊の順番が当初のものとは異なることに

 大変理解に苦しんでいます

 

 

私にとって 司馬さんの 「街道をゆく」 は 座右の書であり 何度でも読み直したくなる本です

内容然り 文章然り 司馬さんの視点を確かめながら 自分の眼で司馬さんの足跡を追いかけて

見たいと思うようになりました

43巻 もう一度全部買い直すことになるでしょう

街道をゆく は NHKの番組がDVD19枚セットが発売されています(¥95,760)

後半戦は少しだらけてしまった感がありますが 年取って歩けなくなった時に自宅で

楽しむために 是非 買い求めたくなります

 

 

小さい時から本は大好きでした 感動をお伝えしたくて

  司馬 遼太郎に係わる著作を集めてみました

新刊 (04.11.07)

 つばめ 石倉社長から頂戴しました 司馬さんと一番長くお付き合いされた編集者

 和田 宏氏の回想録

 ロシアについてという作品が 第一章だけが口述によるもので

 第二章以降が最初から文章としてかかれたものというエピソード等

 大変興味深い内容です

 

朝日文庫刊  三浦 浩著

産経新聞大阪文化部後輩の著者の自分史に司馬さんとの交流を掛け合わせています

青木 彰氏の著作と重ね合わせると、司馬さんの人となりが想像出来ます

 

朝日文庫刊

司馬さんの手紙を丹念に集め、その背景を解説した名著です

司馬さんの想いを感じることが出来ます

 

文春文庫刊

著作は単行本で読み終えていましたが、文庫本なら通勤途上でもう一度読み直しが

出来ます

司馬さんの文章は、決して読者に結論を押し付けません 自分で考えてみよと...

以下無用のことながらという言い方も司馬さん独特の言い回し

決して無用なことでは有りませんでした

中公文庫刊

古今往来とばかり 思っていましたが...

浜田 庄司氏の御子息 浜田 琉司が編集されています

 

文春文庫 

全8巻 新装版

大変有り難いことに 活字が大きくなりました

30年振りに読んでみて大変ショック 中身を完全に忘れている...

中公新書

1年探して漸く見付けました 名著です

 

  文藝春秋刊

  全5巻

   これまで、知識のヒケラカシのような気がして

   対談集は避けてきましたが、読み始めると

   相変わらずの博覧強記 

   司馬さんが何故この人を選んだか、興味が尽きません

 

  半藤 一利 著

  NHK出版 刊

   NHK教育TV NHK人間講座テキスト

   文藝春秋編集長として 両作家のまじかに居た著者の視点に

   引き込まれました

 

  関川 夏央 著

  文藝春秋社 刊

   司馬 遼太郎 晩年の10年自筆原稿に添えられた

   司馬さんの手紙を読み解いた秀作です

   最近 文庫本が発刊されました

 

 文春文庫 全6巻

  文藝春秋の巻頭言として書き綴るときに 司馬 遼太郎は

  日本人への遺言のつもりで書いていたかもしれません

  余り同じ本を読み直さない私が、この本は何度も手にとっています

  何回読んでも新しい発見があります

 

  朝日文芸文庫 全43巻

   週刊朝日 昭和46年1月1日号  連載開始「湖西のみち」に始まる

   絶筆となったのが43巻 平成8年3月15日号 「濃尾参州記」まで 

   連載1147回 25年2ヶ月

   司馬さんが書き始めた歳が48歳

   私が読み始めたのも48歳 未だ完読せず

 

 司馬遼太郎の風景

  日本放送出版協会 全11巻 

  平成9年3月20日 NHKスペシャル取材記

  司馬さんの軌跡を追います

 

  新潮社 全15巻(13巻まで読み終えました) 

   司馬遼太郎エッセイ集

   司馬さんが亡くなられたのは、平成8年2月12日

   昨年8月に司馬遼太郎記念館を訪問してから 小説以外の著作を

   読み漁っています

 

 中公文庫 上下巻(改版)

  著者本人が一番好きな作品と話されています

  1975年の単行本初版の頃は、取りつく島もありませんでした

  漸く、抵抗無く読める歳になったということでしょうか

 

 朝日新聞社 全6巻

  司馬さんの文化講演集です

  まさに博覧強記 その世界の広さに驚きます

 

 日本放送出版協会

   平成元年10月11日〜6回放映 NHKスペシャル 太郎の国の物語

   吉田直哉制作番組の放送記録から編集

 日本放送出版協会

  昭和61年5月19日〜全12回放映記録から編集