重森三玲の世界 

 重森 三玲(しげもり みれい)


 本名 重森 計夫(1896−1975)
 岡山県出身 大正6年画家を目指し上京 日本美術学校に学ぶも挫折
 独学で造園学を学び 昭和11年から全国の庭園を実測調査し 
 日本庭園史体系を息子重森完途と完成する

 本人の三玲は 画家ミレーにちなむ
 子供達の名前は 完途(カント) 弘淹(コーエン) 由郷(ユーゴー) ??(ゲーテ)貝崙(バイロン)と
 西洋の偉人名を付けている












 重森三玲庭園美術館















 京都吉田神社参道に建つ重森三玲美術館は
 京都大学正門の南側にあります

 彼の旧宅でもあり 庭園は1970年に完成しています

 吉田神社社家鈴鹿家旧宅で 近衛文麿が京都大学在学中は
 此処に居住していたそうです



 庭園は完全予約制です

 普段は木戸が閉まっています
 予約時間になり 木戸が開けられると
 庭園を横から垣間見られます















 多分左の方が 館長の重森三明氏 三玲のお孫さん

 右の方も とても顔が似て居られるので 重森さんの御一族ではないでしょうか





























 居間から見た前庭 室内に敷かれた絨毯の色によっても 見え方が異なります

















 前庭の石は 重森本人が選定した阿波の青石 
 石は 居間に向かって少し前傾するように殆どが立ててあり 観る者に迫ってくるような印象を受けます



















































 三玲の庭は 決して古典的なものではありません
 非常に斬新で革新的で現代的で
 
 禅寺の庭を見るような悟りの世界とは違い
 躍動感を感じます



 居間の一番奥は 高貴な方の座所として 天井の造りも格(ごう)天井になっています

 吊るされた照明は イサムノグチから贈られたもの











 長押(なげし)に置かれた 紫陽花

 古来 七夕の頃に切り取った紫陽花を吊るしておくと
 厄除けになるとか























































 一つ一つの石に表情が有り 見飽きません















 重森本人の書