佐伯佑三
初めて 佐伯佑三の作品を纏めて観ることが出来ました
単体では 良く 良く鑑賞するのですが
若くして亡くなった 程度しか 佐伯佑三を 知りませんでした
此れだけ作品が集まったことは 珍しいのではないでしょうか
代表作 郵便配達夫
実物は 初めて見ました
そして この絵が 彼の最後の作品の一つであることを
知りました
絵葉書にすると のっぺりした平面的な絵になってしまいますが
実物は 正面から描いたにも拘わらず 立体感もあり
直線の迫力 絵の具の鮮やかさ 彼の筆力の強さを感じさせる
傑作です
正面から捉えて 尚且つ 立体感を失わない
直ぐに 佐伯の絵だと感じさせる 自分の絵を確立した
素晴らしい作品と感じます
パリに長く住んだ友人が
「パリには 何処を切り取っても絵になる こんな場所が
幾らでもある」と 教えて呉れました
嗚呼 巴里が私を呼んでいる
一度 こんな場所を 歩いてみたかった
そう思わせる一枚です
佐伯の色は 黒と深く鮮やかな赤を想い出します
彼のアルバムが 私の好きな青い表紙なのも
感動的です
オーヴェル=シュル=オワーズの教会 1924年
ヴラマンクとの衝撃的な出会いの翌日 佐伯は ゴッホ兄弟の墓を訪れ
ガシュ博士所蔵のゴッホを絵を観 所縁の地を歩いています
有名なゴッホの傑作と同じ教会を佐伯も描いています
オマージュでありながら 佐伯らしさの溢れた傑作と感じます
シャルル・フランソワ・ドービニー(Charles-François Daubigny 1817-1878)
19世紀を代表する風景画家と出会いました
日本で初めての彼の個展が 東郷青児記念美術館で開かれました
フォンテーヌブローでの写生から始まり 戸外での観察を重視して風景画を
数多く世に送り出しました
小舟「ボタン号」に画材を持ち込み 泊りがけで船上からの写生を続けます
この技法は 後にモネに引き継がれていきます
1868年 サロン(官展)の審査委員を務め 若い画家たちを高く評価しています
オーヴェル=シュル=オワーズにある自宅の庭を
彼の死後となる1980年に ゴッホが作品としています
激しいタッチではなく ゴッホにしては優しい穏やかな筆使いで
ドービニーを偲んでいるかのような一枚に仕上げています
ゴッホのこの作品も 私のお気に入りの一枚に加えます
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大好きなユトリロ 「テルトル広場」
三菱一号館で開催されたフィリップス・コレクションから
当然キャンバスに書かれた作品かと思って居ましたら 板に描かれたと解説されていました
ユトリロは 板に概略デッサンを書き そのまま絵の具を塗り付けていったようです
テルトル広場は フランス語で Place du Tertre パリ18区のモンマルトルの丘にある広場 平坦地の頂上 乃至 小さな丘を意味するTertreから
名付けられたそうです
ユトリロは この付近に住んでいたそうです
パリ環状道路の北側 東側にサクレクール寺院があります
現在の広場は 似顔絵かきや 作品を売る画家たちで溢れる観光名所となっているようです
ユトリロは 同じアングルで 街並みの前に木立がある絵も描いています
近くに住んでいたので 街に出掛けキャンバスを広げて描いたこともあるのでしょうが
母のヴァランドンが与えた写真をもとに自室で描いた絵も多いと読んだことがあります
白の時代 青の時代 どれをとっても見事な一枚です
少し眼を転じれば サクレ・クール寺院も視界に入ってきます
余り海外に興味が湧かないのですが ユトリロを眺めていると
パリの街を歩き 珈琲を飲み シャンソンを聴き
この街並みをカメラに収めたいと思ったりします
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印象派の絵は どれも素敵です
その中でも この一枚を 第一番にお気に入りに加えます
ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
遂に 実物を観ることが出来ました
しかも日本で!
オルセーの至宝と云われたこの絵は ブルーが多いことも
お気に入りの理由のひとつかもしれません
昔は あまり印象も強くなかったのですが
印象派の絵を沢山観るうちに この絵が一番に思えてきました
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セザンヌのサントヴィクトワール山
色合いの美しさは見事です
正直な処 セザンヌから先の現代絵画は 殆ど判りません
この サントシクトワール山の絵だけは 好きなんです
1874年第一回印象派展に出展された セザンヌの初期の作品
「首吊りの家」
デトロイト美術館展 にて
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何時もながら 必見! です
公開中のオルセー美術館展を見て来ました
9:00開館と同時に飛び込みましたが
既に行列状態
やはり 実物の色 タッチを 写真では
表現し切れません 本物の力は違います
今回の見物は セザンヌのサントヴィクトワール山と
マネのすみれのブーケをつけたベルト・モリゾでした
右は習作でしょうか
左がマネの描いたベルト・モリゾ
右がモリゾの絵
身体の曲げ方 顔の向け方が微妙に違います
耳飾のタッチの繊細さが凄いのです
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Caillebotte ギュスターヴ・カイユボット
近年 取り上げられることが多くなってきた画家
富裕な衣料製造業者の息子に生まれた彼は 印象派の画家達の支援者として 売れない彼らの絵を買い求めました
彼の死後遺言により国に寄付されたのが オルセーの印象派コレクションとなります
彼自身の絵は売る必要もなかったため 散逸せずに残されました
仲の良かった弟 マルシャルが撮影したカイユボット
山高帽がとても似合っています
「ヨーロッパ橋」と題した作品
丁度 サンラザール駅を見下ろす構図だそうです
構図の取り方 色合い 見事です
ピアノを弾く弟のマルシャル
細部まで丁寧に描いています
何と云っても 彼の代表作は 左の「床削りの人々」 どうやら連作のようです(NETからお借りしました)
この絵は オルセーの一番良い部屋に ルノワールの「ムーランドラギャレット」の直ぐ左に掲げられています
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東京国際フォーラム
コンコースの展覧会
「一枚の絵」の展示即売会にて
とても眼を惹かれました
横尾正夫氏の日展出品作とか
お値段 550万円
貴方ならどうする?
とても素晴らしい作品ですが 買いますか?